プロフィール

初めまして、約10年摂食障害だった管理栄養士、笹喜 まき(ササキ マキ)です。

このブログを運営する目的は、「ふつうに食べられない…」と悩んでいる人が、ご飯をおいしく食べられるようになるヒントを発信すること

2020年12月現在、まだまだ世界中がコロナウイルスで大変なことになっています。

ただでさえ摂食障害で苦しいなか、

  • 買い物がしづらい
  • 家でも心が休まらない
  • 思うようにお金を稼げない

ほんとうに、しんどいですよね。

そんな中、食べることしか楽しみがない、という人も増えてきています。それはそれでいい面もあるのですが、一方で、『食べるのが苦しみになっている』人も増えています。

私は、そんな人に、「食べること」を、そして「生きること」を少しでも楽にしてほしい。

そして食べることで、心を癒やしたり、ほんとうの意味で満たされたりするチカラを取り戻してほしい。

そんな想いで更新しています。

私の摂食障害暦

わたし自身も、17歳のころから約10年間、摂食障害に悩んでいました

そして、26歳から27歳にかけて本気で治そう!と決意して行動して、自由に食べられるようになり、そこから10年以上、ダイエットも再発もしていません。

さらに、この10年で2回の出産もしていますが、まったく無理せず、スルッともとの体重にもどっています。(BMI19~20)

そして食べることも作ることも大好き!なので、夫と2人の子供たちと、好きなものを食べて楽しく毎日を過ごし、また一生やっていきたいと思える仕事にも出会えています。

摂食障害 治ったあと

ここからは、私がやってきたことの記録や、摂食障害が治るとはどういうことかの真実を、私の視点からまとめています。

一般的なダイエット指導をしている管理栄養士さんとは、もしかしたら、言うことが違うかもしれません。

それでもよかったら、お付き合いくださいね。

摂食障害のはじまりは、高校時代の拒食から

私が初めて、自分は摂食障害かも?と自覚したのは、19歳のころです。

過食嘔吐がやめられなくなって、「これって、おかしいのかも…」と検索したのが始まりでした。

ですが、じつはその前から予兆はありました。

高校2年生のとき、好きだった人に彼女ができて、それがショックで37kgまで痩せたんです。

その時は、胸は痩せずに細いというスタイルを保てていたので、周りに「細い」「いいなぁ」と言われることが快感でもありました

また、食べないことで心配してもらえる、注目してもらえる、という気持ちもありました。

ですがこのときに悪化しなかったのは、友達が「それじゃヤバいよ!」と毎週のようにパフェやご飯など、遊びに誘ってくれたのも大きかったと思います。

この頃は友達と部活に熱中したり、好きなアーティストのライブに行ったり、活動的な毎日を過ごしていました。

大学に入学して、太りたくない気持ちから過食嘔吐に

過食嘔吐が始まったのは、大学1年生の冬でした。

実家を出て一人暮らしを始め、交友関係も変わって、美味しいものをたくさん食べる機会が増えました。

そんな中、最初に吐いたのは、『これ以上太りたくない』という軽い気持ちからでした。

飲んで帰った後、無性にアイスとお菓子が食べたくなって、コンビニに買いに行って。食べた後、急に怖くなってトイレで吐きました。

どれだけ食べても、吸収されなければリセットできる。お酒も抜けるし、太らないし、いいことばっかり!!

しかし、イベントや外食のたびに吐き続けていると、いつのまにかそれが普通になってしまって

いつしか、友達から「けっこう食べてるのに、やせてていいな~」って言われるのが、快感になるようになりました。

過食嘔吐の回数がどんどん増えていった

さらに、学校やバイトが終わったあとや、楽しく飲んで帰るときも、過食材を買って帰るのが日課になっていました。

過食嘔吐 やめられない

「なんかおかしい」「私大丈夫??」と思いながらも、やめられなくなっていたのです

休みの日は、ほぼ一日中過食嘔吐していました。

食べて。吐いて。ネットして、ほんと何やってんだろ状態。

それでも表向きは、サークルをかけもちしたり、友達と旅行したり、彼氏ともいい感じだったりと、元気で活動的なイメージを持たれていたようです。

この頃から、周りからの評価と、本当の自分との差に、いつも苦しむようになっていました。

やめられない過食嘔吐。就職してうつ病に

そして栄養士として大学を卒業し、初めての就職は、エステに決まりました

就活中もそれはそれは過食の波を繰り返していましたが、摂食障害のことは隠し、内定を頂きました。もちろん、過食で行けなかった、ドタキャンした説明会などもありました…。

しかし、働いて3ヶ月でうつ病を発症

一言でいえば「女の職場と合わなかった」んですけど、今思えば他にもいろいろありました。

配属先が遠く、片道2時間かかるので、帰るのはいつも日付が変わる頃。早く寝た方がいいってわかっているのに、食べて吐くのはやめられなくて、肌も心もボロボロでした。

うつ病で退職。心も身体も限界に

働き出して3ヵ月目、ついに希死念慮がでてくるようになりました。

消えたい

もう全部やめて、投げ出したい

そんな時、ちょうど母から電話がありました。

今思えば、たぶん『母のカン』ってやつです。そこで、母に話をして、仕事をやめて実家に帰ることにしました。

この時は、摂食障害のことは親には言わず、あくまで仕事が原因のうつ、ってことにしてました。うつの時は食欲なかったし、過食嘔吐症状はなかったので。

結局、そこで甘えられたのが良かったのか、3ヶ月ぐらいでうつ症状は回復したため、また家を出ました。

摂食障害を本気で治そうと決意してから

しかし、家を出ると、また過食嘔吐は再発

過食嘔吐 トイレ

家を出てからは、彼の家に転がり込んで、パートのかけもちや派遣の仕事をして暮らしていました。この頃は、うつ病の薬を飲みながら働き、そして過食嘔吐もやめられずにいました。

ちなみにその彼にも、過食嘔吐のことは隠し通していました。

このままじゃいけないと思って、精神科でカウンセリングを受けたりもしましたが、結果は変わらず。

もう一生治らないのかな……とあきらめていましたが、つぎにお話する『ある出来事』がきっかけでいろいろな本を読み、行動や考え方を変えていったら、なんと、5ヵ月くらいで過食嘔吐はなくなりました

私は病院に頼ることなく、摂食障害とサヨナラできたのです。

治そう!と決意したきっかけはカードローン

私が摂食障害を治そう!と決意した『ある出来事』とは、クレジットのカードローンに手を出したこと

過食嘔吐って、めっちゃお金かかりますよね。私は一回1,000~3,000円、毎月3~5万円くらいでした。

ある時、本当にお金が足りなくなって、でも食べずにいられなくなって、深夜のATMで一万円を借りて、過食嘔吐しました。

そこで、「このままじゃヤバい!!!」って強く思ったんですね

すでにどん底の自覚はあったけど、仕事も何やっても続かなくて、生理もロクになくて、女としても終わってて、生きてるだけで申し訳なくて、……でも、このまま20代が終わるのはイヤだ、って思ったんです。

このとき、私は26歳の秋でした。数ヶ月後には27歳。

30歳になる頃には、マトモな人生を送っていたい!!この強い気持ちが、私の行動を変えていきました。

私が摂食障害を治すためにしたこと

その日から、私は治るためなら何でもしてやる!って考えに変わりました。

本を買うお金もなかったので、立ち読みで摂食障害に関する本を読みあさりました。そして行きついたのが、『対人関係療法』の本や、自己肯定感に関する本。

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(↑私が当時、いちばんよく読んだ本です)

いろいろな本を読むことで、私が摂食障害になったそもそもの原因が、

  • 人を頼れない
  • 完璧主義
  • 自己肯定感が低い
  • 人の目や評価を過剰に気にしてしまう

このあたりにあることを実感しました。

そして、人付き合いや考え方についての本を読み、その問題を一つずつ解決していきました。

当時はよくわかってなかったんですが、じつはこれらは「親との関係」が大きくかかわっています。どれも、育ちの中で学習してきたことなんですよね。

また、幸いにも私は管理栄養士だったので、何をどれくらい食べたらいいか、バランスの良い食事とは何か、自分でわかっていました。

栄養学に基づいた食事と、自分の本心を見つけて、それを満たしてあげること。

『身体の栄養』と『心の栄養』この2つを徹底してとることで、自然と過食嘔吐する機会は減っていきました

一応、治るまでに5ヵ月かかったとしていますが、本当はもっと早かったかもしれません。

秋の10月に決意して、次の2月にはすでに何でもおいしく食べられるようになっていたり、新しい友達と旅行に行ったり、人生を楽しんでいたので(笑)

8年間もの苦しみは、たった5ヵ月できれいさっぱりなくなりました。

摂食障害が治って10年後の私

そこから約10年、正直、摂食障害のことはすっかり忘れていました。

妊娠中、つわりの時期はとくにつらかったけど、それ以外は好きな時に好きなものを食べて

摂食障害 治った後

夫や子供たちとまったり過ごしたり、念願の猫を飼うようになったり、好きなゲームをしたり、ほんとうに自由に暮らしています。

2回の出産を経てアラフォーになった今でも、BMIは19~20。とくにダイエットもせず、今の体型を保ち続けています。

※BMI= 体重kg ÷ (身長m)÷ (身長m) 18.5~25未満が健康的な体重で、BMI=22がもっとも病気のリスクが低いと言われています。

摂食障害の『今』を知って

そして、2018年の春。

娘が胃腸炎になったのをきっかけに、「そういえば、吐くって苦しいよな」とふと思い出したのです。そこで、軽い気持ちで摂食障害のことを検索してみました。

すると、当時の私がいっぱい

悩んで悩んで、でもどうしようもなくて、苦しんでいる人たちが今もいっぱいいることを知りました。

10年も経てば、治療法も確立されているだろうと思っていた摂食障害は、まだまだ大きな暗闇の世界。

今は10年前よりもはるかに多い情報量で、あらゆるダイエット方法、痩せる方法がどんどん目に入ってきます。

情報が多すぎて、何が正しいのか、自分の気持ちはどこにあるのか、余計わからなくなっちゃっている人が多いように感じます。

摂食障害は治る!そのきっかけを伝えたい

元当事者として、摂食障害をひとことでいうと、「今の生き方じゃ辛いから、ちょっと見直してみて!という体からのサイン」です。

さらに言うなら、過食や過食嘔吐・拒食・下剤・チューイングなど、食べ物にまつわるすべての悩みは、症状のあらわれ方が違うだけで、本質は全部一緒だと思っています。

摂食障害からのメッセージ

その本質とは、「いつまで人の人生を生きてるの?そろそろ、自分の人生を生きて!」という体からのメッセージ。

ちょっとストレート過ぎましたか?

でも、本質はここなんです。だから、あえて強い言葉で書きました。

  • 何を食べたらいいかわからない
  • 食べたらその分減らさなきゃ
  • 太ったらバカにされる
  • 太ってるのはみじめだ
  • 他人の顔色をうかがってしまう
  • 強く言えない
  • 私なんかがそんなことしたら嫌われる
  • 誰もわかってくれない
  • 人から良く見られたい
  • 自分に自信を持ちたい

私も当時、ずっとこんなことを考えて生きていました。

むしろ摂食障害になる前から、ずっとずっとそうだったのかもしれません。

みんなみたいに美味しく食べたい

せめて、『ふつうに』食べれたらそれでいい

笑って、ごちそうさま、が言いたい

こんな食べ物の悩みがある一方で、ずっと、「外から見た、みんなの中の私」を意識して生きてきました。

嫌われるのが怖い。ふつうはこんなことしないし、私はみんなより劣ってる存在だ。そういう満たされない想いが、摂食障害という現実を作り出していたんです。

現実は、自分でつくるもの。自分の「好き」を見つけて行こう

なので、いま摂食障害で悩んでいる人は、まずは自分のなかの「普通はこうだよね」という基準が、どこから来たものなのか考えてみてほしいんです。

私たち人間って、産まれたばかりの赤ちゃんのときは、「人からどう見えるか」なんて、気にせず生きてるんですよね。

さらに言うなら、「食べちゃった」「やっちゃった」という罪悪感も、赤ちゃんにはありません。

すべて、大きくなっていく中でほかの人(親、祖父母、兄弟、先生、友達、世間など)の反応から、それはいけないことなんだ、と学んできたから、そう思うんです。

つまり、それはあなた自身ではない、ほかの誰かの意見なんです。

「みんながそう言うから」

「普通はそうでしょ?」

それ、あなた自身も心の底から納得できてますか?

もし、少しでも違和感があったり、心がザワザワするなら。

きっとそこに、あなたの本当の気持ちが隠れていますよ。

ちなみに、一般的には、ケーキやパンやラーメンは、ダイエットの敵!太る食べ物!と言われていますよね。

私は、ケーキもパンもラーメンも大好きでよく食べます

食べたいなーと思ったらパッと食べたほうが、心も満足するし、体も喜ぶことを知っているから。

もちろん、好きじゃない人が無理に食べる必要はないし、まったく食べなくても何の問題もありません。

自分はどうしたい?本当にそう思う??この問いかけを、たくさんしてみてください。

そして、心の声にしたがって食べて、「食べること」は心身ともにチカラになることを実感してほしいです

私は、みんながもっと食事を楽しむことによって、料理人さんや作り手さんが、もっとやりがいをもってさらに美味しいものを提供していく、

おいしい笑顔のループがあふれる世界になったらいいなぁと思っています。

長くなりましたが、私の体験も、きっと誰かの力になると思って書きました。

読んでくださって、ありがとうございました!